思うこと

母が亡くなってちょうど一ヶ月が経ちました。

自宅のカラオケ教室で歌っている最中に崩れ落ちるように倒れて、そのまま帰らぬ人になりました。
この数年心臓の病気を患ってから何度か入院はしていたものの、普段は元気で普通の人と変わらない生活をしていたので、あまりに突然の死でした。
父や私の家族をはじめ、最後の言葉も残さないまま母は逝ってしまいました。
享年65歳でした。

母が亡くなって一ヶ月経ち、私は少しづつ落ち着きを取り戻してきています。
今でも信じられないという気持ちのほうが強いかもしれません。
結婚して両親と離れて暮らすようになって約10年。
子供のいない私は1〜2ヶ月に一度実家に帰って母の顔を見るくらいだったし、今もそんな状況が続いているような感覚に思えたりします。
でも、実家に帰るとやはりそこに母はいなくて、母の遺影を見るたびに「ああ、本当にいなくなってしまったんだな」と、今度はショックとは別の悲しみや寂しさが襲ってきます。

そんな状況の中、とても心配なことが。
母を亡くした父がすっかり気落ちしてしまいぼろぼろになってしまっているのです。
母が亡くなる前あたりからかなり痩せてきてはいたのですが、母の死のあと心労と肉体的な疲れが重なりどんどんやつれてきているのです。
もともと小食で母が作ったいくつかのものしか口にしなかった父は、このところの猛暑も手伝ってほとんど何も食べていないようです。
あまりのやつれぶりに親戚や近所の人達が心配して私に連絡してくるほどなのですが、私ももうどうしていいのかわかりません。
何を作っても買って持って行ってもほとんど食べてくれないし、食べてないから力も出なくてふらふらしている。
以前の威勢がよくて口が悪かった父がすっかり変わってしまったことのほうが、私にはショックです。

今はまだ実家の片付けや整理などもあって毎週末帰っているのですが、父親を見るのが辛い。
不謹慎だけど、亡くなったのが母でなく父だったとしたら・・・
母はこんなにふらふらになってしまうだろうか？
そんなことまで考えてしまいます。

母の死以来毎日毎日いろんなことを考えて、いろんなことを思っています。