あの時の選択。

2003年12月17日
久々に仕事の用事で山梨にある工場に行った。

しかも、上司二人と3人で社有車に乗って。(全然嬉しくないっ!)

工場は富士山の麓、樹海に中にある。
別荘地でもあるこの場所は、とても静かだ。
近くには河口湖や山中湖など観光スポットがいっぱい。
子供の頃、よく家族と遊びに来た場所でもある。

そして、この工場には、8年前別れた元恋人がいる。
結婚式の1ヶ月前に別れた恋人だ。
私は1995年3月14日、この土地で結婚式をあげる予定だった。
招待客も決まって、あとは招待状を出すだけだった私たちの別れは、両親や親戚まで巻き込んで大騒ぎになってしまった。
別れを切り出したのは私から。
結婚の話はなかったことにして欲しいと言い出したのも私。
彼にも、彼の両親にも、自分の両親にも私の身勝手さを散々責め立てられた。
だけど、あの時の私は、彼と一緒になって生活していく自信がなかった。
結婚式が近づくにつれ、彼のことがどんどん嫌いになっていったから。

あれから8年。
彼は私と別れてすぐに違う女性(私の知っている人だった・・)と結婚したし、私も数年後に今の旦那と結婚した。
今ではもう彼のことも、あの時のことも思い出すことはほとんどないけれど、ここに来ると思い出してしまう。

私のわがままでいろんな人に迷惑かけたこと、今でも少しだけ心が痛む。
彼や自分の家族、親戚、友人たち、仲人をしてくれるはずだった彼の上司にも、私はちゃんと謝っていないこと、とか。
今更もう謝れるはずもないのだけれど。

帰りに車の中から見た景色も、あの頃と全然変わっていない。
ああ、あれから8年も経ったんだなぁ。
過ぎてしまえば8年なんて、あっと言う間だった。

あの頃、泣いてばかりいた自分に今の自分に言ってあげたい。
『あの時の選択は間違ってなかったよ』と。

今、私は幸せです。

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